砥石のしくみ

砥石のしくみ

砥石は、「砥粒」「結合材」「気孔」の3つの要素からできています。

砥石の3要素

砥 粒

鉱物質の結晶粒子で非常に小さなもので、結合材に固定された砥粒一粒一粒が刃物となり工作物を削ります。
切れなくなると結合材から脱落し、新しい砥粒が表面に出てきて作業を続けることができます(自生自刃作用)。

結合材

砥粒を結合させ保持している土台の役目をしています。 結合材の種類や配合する量によって、砥粒が脱落しにくくなったりしますので、削る材料や用途に適した砥石を作るためにはノウハウを必要とします。

気 孔砥粒と結合材の間にある隙間のことです。研削の際、切り屑が入るポケットとなり、安定した研磨が可能となります。ポケットに入った切り屑は、回転している間に外に排出されます。
気孔の配列や量などによって、砥石が安定した能力を発揮できるかが決まります。

なぜ砥石は切れるのか?:自生自刃作用

砥石は、研削物と接することにより、細かい砥粒が刃物となり研削物を削ります。
研磨による摩耗・発熱により砥粒は減っていき、やがて結合材から離れて脱落します。 その時、結合材も同じように削れるため、結合材の中に埋もれていた砥粒が絶えず新しく出現します。

この自生自刃作用により、砥石は絶えず新しい砥粒で研削物を削ることができるのです。

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